Forward AMについて

・8月中旬、BASF New Business GmbHがオランダの3Dフィラメント製造会社Innofil3Dの全株式を取得。Innofil3Dは、FFF（熱溶解積層法）用の高品質カスタムフィラメントの国際的なリーディングメーカーです。Innofil3Dの製品範囲は、BASFのポートフォリオを3Dプリント用の熱可塑性フィラメントで拡大しました。Innofil3Dは、BASFの中央FFF開発および生産プラットフォームとなりました。

・9月1日、BASF New Business GmbHは、新グループ会社BASF 3D Printing Solutions GmbHを設立しました。

2018年7月、BASF New Business GmbHは、ハンブルクのAdvanc3D Materials GmbHとリヨンに生産拠点を持つSetup Performance SASの全株式を取得しました。これらの買収は、BASFが粉末床溶融結合事業領域を拡大する上で重要なステップとなりました。

Forward AMブランドが誕生しました。同社はアディティブベースの製造の次の段階である産業規模の拡大を推進するという目標を追求し続けます。「Forward」は、未来志向の最先端の材料と技術を表し、「AM」は「アディティブマニュファクチャリング（Additive Manufacturing）」を表します。新しい矢印記号のブランドロゴと「Innovating Additive Manufacturing」というベースラインは、AMという新しい製造分野に対するダイナミックなアプローチを表現しています。

Forward AMは、フランスの3DプリントサービスプロバイダーであるSculpteoを通じて、厳選された3Dプリント材料を提供しています。 最新の高性能材料でプリントされたコンポーネントを顧客に提供するため、Sculpteoは現地での生産能力を拡大しました。 新たに設置された3Dプリンティングシステムにより、Sculpteoは先進のForward AM材料を包括的にお客様に提供できるようになりました。

2021年、Forward AMは、上海のアディティブマニュファクチャリング技術センター（AMTC）とデトロイトのアプリケーション技術センター（ATC）という2つの主要センターを開設し、事業を拡大しました。AMTCは、複数のプリンターとさまざまな技術を備え、アジア太平洋地域全体に高度な3Dプリントソリューションを提供します。一方、デトロイトATCは、Forward AMの専門知識とMSUのイノベーションを組み合わせ、北米におけるアディティブマニュファクチャリングの進歩を推進します。

マルティン・バックがフランソワ・ミネックの後任としてBASF 3D Printing Solutionsのマネージングディレクターに就任。3年間マネージングディレクターを務めたフランソワ・ミネックは、2022年5月31日にBASF 3D Printing Solutions GmbHを退任しました。25年の業界経験を持つ専門家のマルティン・バックが後任となり、アディティブマニュファクチャリングの継続的な成長を推進することを目指します。

・BASF Forward AMは、Rapidで初公開となる最新技術、Ultrasim® 3D Lattice Engineを発表し、注目を集めています。この新ツールにより、複雑な格子構造（ラティス）の生成が容易になり、設計の自由度が大きく向上します。

・BASF Forward AMは2023年上半期、継続的な成長を達成しました。上半期の売上は前年同期比39%増、主力製品である材料部門の売上は51%増と、市場予測の19%を大幅に上回る成長を記録しました。

・Victoria Hand ProjectおよびUltiMakerとの連携を通じて、ウクライナの紛争で手足を失った方々へ、BASF Forward AMの高品質な義肢が提供されました。

BASF Forward AMのCEO、マルティン・バックがBASFのAM（積層造形）事業を買収し、Forward AM Technologiesを設立しました。Forward AM Technologiesは、BASFの材料とソリューションをサービスと組み合わせ、イノベーション、市場投入までのスピード、顧客重視、そして業界を超えたパートナーシップを強化します。知的財産とサプライチェーンの管理を維持し、Forward AMは確立された製品とサービスをグローバルな顧客基盤に提供し続けます。