Forward AMフィラメントで衝突メンテナンス向けのツールとして初めての3D造形最終製品を作製

Forward AMフィラメントで衝突メンテナンス向けのツールとして初めての3D造形最終製品を作製

自動車のへこみを修理する従来の工法では、車体部品の性能が損なわれることがありました。しかし、オーストラリアのPlastfix社は、 ForwardAMの積層造形技術と3Dプリントフィラメント「PLA」および「PLA Pro1」を活用し、この問題を解決しました。

3Dプリントされた修理ツール「PlastiPUSH」を加熱して使用することで、車体のへこみを効率的、迅速、かつ低コストで修理できるようになりました。

特にプラスチック製のフェンダーのへこみは、車の見た目を大きく損なってしまいます。このようなへこみの修理やメンテナンスは、自動車修理会社にとって日常的な作業です。

部品交換ではなく、プラスチックボディを修復する

自動車のへコミを修理する従来の修理・メンテナンスでは、フィラー(充填剤)を使うのが一般的です。もしこの方法が使えない場合は、フェンダー全体を交換することになります。

しかし、フィラーを使うとクッションや溶剤の層がかかるため、いくつか問題が発生するリスクがあります。部品全体の重量が増加するだけでなく、コーティングの剥離やひび割れ、変形などが頻繁に発生し、結果的に部品本来の性能が低下してしまうのです。

衝突メンテナンス向けツールとして初の3D造形最終製品

Plastfix社は、Forward AMの積層造形技術と3Dプリント用フィラメントを使い、修理ツールを開発する「Plastfix修理プロジェクト」を提案しました。これは、従来の工法が抱えていた課題を解決するための、画期的な取り組みです。

「Plastfix修理プロジェクト」とは

「Plastfix修理プロジェクト」とは、3Dプリンターで造形した工具を加熱して使い、車のプラスチック部品を元の形にもう一度戻すという画期的な修復方法です。

このプロジェクトのために開発された修理ツール「PlastiPUSH」は、ForwardAMのフィラメント、Ultrafuse® PLAUltrafuse® PLA Pro1を使って3Dプリントされています。これらのフィラメントは耐衝撃性と熱安定性が高いため、Plastfix社はさまざまなツールの設計を低コストで耐えることができ、さらに最終製品をから少量スピーディーに製造することが可能になりました。

異なるサイズのPlastiPUSHボディ修復ツールは、そのサイズに応じて様々なボディパーツを修復できます。(画像提供:Plastfix)

Plastfixは、スピードとフレキシブルを一番大切にしているため、最適なフィラメント「Forward AM」の「Ultrafuse® PLA」と「Ultrafuse® PLA PRO1」を見つけました。

さまざまなフィラメントをテストした結果、「Ultrafuse®PLA」が最高の品質と最高の造形一致性を備えていることがわかりました。 それは、このままグローバルに拡大の急成長中会社にとっては非常に重要です。

さらに、自動車のプラスチックフェンダーを修理するためのツールとして、プラスチックフィラメントを使用することは非常に有利です。 これは加熱されたプラスチック部品に穴径鋭利な工具や、ドライバービットなどの壊れない鈍い工具に取って代わります。

ForwardAMの「Ultrafuse®PLA」フィラメントで造形されたPlastiPUSH修復ツール
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